赤ちゃん情報誌【あっぷ～】妊娠・出産・育児の総合情報　富山/石川/福井　てるてる編集室

マタニティライフをエンジョイ

妊娠中期は軽いスポーツもOK!!

■妊娠中期をゴールデンタイムに

　からだも心も安定してくる妊娠中期。妊娠は病気ではないので、安静にばかりしているのも体によくありません。
赤ちゃんが生まれるとのんびりしていられなくなります。育児におわれる毎日で、なかなか自分の時間が持てなくなってきます。子どもを生んでから「あれをやっておけばよかった」と後悔しないよう、マタニティのうちに思いっきり自分の好きなことをして楽しみましょう。
体を動かすことは、気分転換やストレスをきたえておくと、お産を順調に進行させるのにも役立ちます。お医者さまの許しがあれば、スポーツもできるし、小旅行を楽しむことも可能です。今まで以上の好奇心をフル回転させて、積極的なマタニティライフを過ごしましょう。

■スポーツはいつから？

　適度に体を動かせば、疲れがとれて気分も爽快！マタニティスイミング、エアロビクス、ヨガ、マタニティビクスと、メニューもいろいろ。
とはいっても、妊娠中のスポーツは安全第一、ですね。妊娠中期に入ったら、かかりつけの医師に相談して、流・早産のおそれや妊娠高血圧症候群（妊娠中毒症）、合併症がないことを確かめ、許可を得てから始めましょう。
教室選びは、専門の指導員や医師・助産師さんがいるかどうかを確かめて。　

■マタニティエクササイズ　

マタニティビクスってどんなことするの？

　マタニティビクスとは妊娠中のエアロビクスエクササイズ(有酸素運動)のことで、妊娠・出産にむけての体力増進、健康維持のためのプログラムです。
エクササイズにも、妊娠中に多い腰背痛を和らげる運動や、母乳を出やすくするための運動、その他を数多く取り入れ効果をあげています。　

●激しい運動をしても大丈夫なの？
　マタニティビクスは正常な妊娠経過の健康な妊婦さんであれば誰でもレッスンを受けることができます。
エアロビクスははじめてという方でも大丈夫。
ただし健康な正常値の妊婦さんであるということが大前提です。たとえばエクササイズ時にお母さんの心拍数が上がっても、赤ちゃんの心拍数には変動がありません。
つまりお母さんが激しい運動をしても、子宮内の環境には何ら影響がないということがわかっています。
また、ノンストレステストなどでおなかの張りを調べても早産を招くような張りはみられないし、長期的にみた場合でも死産などの確率が上がるということはありません。

●マタニティビクスによる効果
　(１)全身持久力がつく
　(２)心肺機能がよくなる
　(３)血圧が上がらない。また、高血圧妊婦は血圧が下がる
　(４)鉄分の取り込み量が増える
　(５)脂質代謝がよくなるなどが出てきています

マタニティスイミングってどんなことするの？

　水泳を通じて、妊娠中の体調を整え、友達を作って楽しく過ごし、お産に向けて心とからだの準備をするのがマタニティスイミング。
腰痛や便秘などの不快症状の改善、体重のコントロール、体力の維持などの効果があります。
必ずしも安産が保障されるわけではありませんが、安産のための条件を増やす手助けになるでしょう。

●水泳は妊婦さんに適した運動です。
　水中では体重を感じませんから、水に入っただけで、ため息が出るほどいい気持ち。
浅いプールだから転んでもけがはしないし溺れません。水平になって運動するから、脚への血液の流れもスムーズ。水泳は全身運動だし、運動しても体温が上がり過ぎないのもいいところ。
水温は30度程度の適温にしてあるから冷える心配はありません。
また、激しい運動ではないので、流早産を誘発することはないと医学的にも証明されています。

●安定期に入る中期・妊娠16週から始められます
　マタニティスイミングは安全なものとはいえ、やはり初期は避けて、つわりもおさまって安定期に入る中期から始めるのがいいでしょう。どこの施設も、だいたい妊娠16週前後から入会できるようです。
何か病気を併発している方や、双子などを妊娠している方にはあまりおすすめできません。
大半は入会に際して診断書が必要ですから、クラブ指定の診断書の用紙を取り寄せておき、定期健診の時に主治医によく相談して診断してもらいましょう。ただし16週から始めなければ意味がないなんてことはありません。
体調や季節など、ご自分の都合にあわせて始めればＯＫ。仕事を持っている方なら産休に入ってから、里帰り先でお産が始まるギリギリまで、というのだって大丈夫な場合も。
詳しくはスポーツクラブに問い合わせてみてください。　

マタニティヨガやウォーキング

●マタニティヨガ
　体をリラックスさせると同時に、筋肉をきたえ、関節をやわらかくしていきます。体操のほか、呼吸法、瞑想法などが取り入れられ、陣痛の痛みをのがす方法を覚えたり、お産への不安を取り除いたりします。

●マタニティウォーキング
　気軽にいつからでも始められるウォーキング。血行がよくなってむくみが気にならなくなったり、便秘が解消される、また分娩の際には呼吸が楽になるなどの効用があります。
１日に１回20分くらいを目安に歩いてみましょう。季節の草花をながめたり、まわりの景色をながめたりと、ゆったり歩き始めます。慣れてきたら、早足とゆっくりを交互に繰り返します。服装は身軽に、靴は専用のウォーキングシューズが一番です。
持ち物はタオルと、万が一の事を考えて、保険証と母子手帳と携帯電話を持っていきます。

■今のうちに心の栄養をたっぷりと

心安らぐひと時…お部屋でくつろぐ

　ささいなことで感情がたかぶったりしがちな妊娠中は、心安らぐひと時を大切にしたいものです。
お部屋で環境ビデオ(ＢＧＶ)を見たり、お気に入りの音楽を聴いたり…。
アロマの香りで癒されたり、パパとコンサートや映画に出掛けるのもいいですね。

ちょっと足を延ばしてギャラリーをのぞいてみたり、図書館に通って「○○全集全10巻」読破にチャレンジというのも、この時期だからできることです。
カルチャースクールに入学してみるのもいいですね。「一日教室」や「１ヵ月コース」「３ヵ月コース」など、探せば、短期間コースもけっこうあるものです。
特にずっと働いていた人などにとっては、興味はあっても時間がなくてできなかったことにチャレンジできるチャンスです。

■アロマテラピー

　妊娠中は肌や香りに敏感な時期。ひとりひとりにフィットするアロマは違うので、専門家に会って精油を選んでもらうと安心。
腰痛や体の硬さに悩んでいるプレママは、アロマを使った全身マッサージでリラックスするうちに、だんだん体が温まり硬い体が柔らかくなってきます。妊娠線予防に、調合してもらったアロマを自宅で活用するのもオススメ。

■マタニティエステ

　ホルモンバランスの変化で肌の調子が悪くなりがちな妊娠中。お腹が重くなるにつれて、腰や手足の痛みに悩まされることも多くなります。
プレママ専用のエステティックでリフレクソロジーやボディケア、フェイシャルエステなどコースも様々。リラックスした一時で心も体もイキイキとしたママになりましょう。

■母親学級＆両親学級

　妊娠や出産の知識、また赤ちゃんの世話の仕方など、わかりやすく講義や指導をしてくれるのが「母親学級」です。
パパが参加しやすいように平日の夜間や土曜日に両親（父親）学級も開催されています。主に市町の保健所が主催しますが、病院などでも行われます。分娩予定の病院で受けると、実際の分娩時の状況を聞けるというメリットも。
保健所で開かれる母親学級では、妊婦の身体の変化や妊娠中の栄養、生活上のポイント、エクササイズの方法、出産の経過や呼吸法・弛緩法、赤ちゃんの沐浴の仕方まで、実習を交えて行われます。
また、絶対に参加しなければならないものではありませんが、不安が解消できたり妊婦のお友だちができる機会でもあるので、気分転換を兼ねて一度参加してみるといいですね