赤ちゃん情報誌【あっぷ～】妊娠・出産・育児の総合情報　富山/石川/福井　てるてる編集室

プレママと栄養

バランスのよい食事で元気な赤ちゃんを

■バランスよく食べる

　赤ちゃんの発育に必要な栄養はすべて胎盤を通して母体から与えられます。また、母体にも十分な栄養が必要です。それだけに栄養の摂り方がとても大切です。
でもあまり考えすぎては、楽しいはずの食事が精神的ストレスの原因になりかねません。それよりも、おいしく食べることを第一とし、その中で栄養のバランスに気を配るようにしましょう。
特に重要な、葉酸、カルシウム、鉄分などはできるだけ食事からの栄養素で積極的に摂りたいですね。
また、妊娠中の貧血や便秘など、ママ自身におこるトラブルも食事に気をつけることで、防ぐことができます。
元気な赤ちゃんを産むためにも、1日30品目を目指してがんばりましょう。

■食のチェックポイント②　増やしたいもの、控えたいもの



タンパク質、鉄分、カルシウム、ビタミンC、Dを多く摂る！	あまり食べ過ぎず体重を管理する！ ※太りすぎは難産や妊娠中毒症になりやすい	必要な栄養素をバランス良く摂る！	塩分は少なく摂取！ ※血圧を安定させるためにも大切です

■食のチェックポイント③　栄養の摂りすぎに注意

　赤ちゃんを思うあまり、必要以上に栄養を摂りすぎて体重が増えすぎてしまうと、妊娠高血圧症候群（妊娠中毒症）を誘発する恐れがあります。また妊娠線ができやすくなったり、腰痛がひどくなる場合もあります。
妊娠中は栄養バランスと摂取カロリーを計算しながら必要な栄養素を摂る食事に心がけましょう。　あまり動かないでいると、消費カロリー以上に食事をとりすぎてしまうことが多々あります。妊婦の肥満は、胎児にも悪影響を与え、産道を狭めることにより出産時の障害ともなり、難産になる心配が出てきます。　
妊娠中の食事はダイエットとは違いますがママとおなかの赤ちゃんのための二人分の栄養を効率よく摂取しましょう。

■食のチェックポイント④　つわりのときの食事

　つわりの程度は人によって違いますが、食べ物の好みが変わったり、吐き気で食べにくかったり。
でもこの時期は赤ちゃんがまだ小さく、母体からの栄養もそれほど必要としないので、あまり気にせずに。
食べたいと思うとき、少しずつ回数を分けて食べるといいでしょう。
少しでも胃の中に何かを入れておくことに意味があるのですから。

つわりのときの食事アイデア
(１)あっさりめの味つけが食べやすいようです。
(２)わさびやしょうが、スパイスをきかせましょう。
(３)いつでもつまめるようにプチおにぎりを用意。
(４)さらっとおなかに入るように、スープやつゆを多く使ったメニューを。
(５)起きたらすぐに口に入れられるよう、枕元にクッキーを用意しておいて。

≪妊娠初期に必要な葉酸≫

　ビタミンB群に属する水溶性ビタミン。血をつくる働きに関係し不足すると貧血になることもあります。また妊娠を望んでいる女性や妊娠中の女性は、妊娠前から妊娠初期にかけて１日0.4mgの葉酸を摂取することで胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低下させるとされています。
体内に蓄えることがなかなかできないので、毎日摂取することが大切。緑黄色野菜や果物などに多く含まれています。十分に摂れない場合は、サプリメントなどの栄養補助食品の利用が勧められます。　